表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
790/4324

おでかけ。

 いつものバス停にて――


「キノコのやまとタケノコのさと、にあたらし~フレ~バ~と~じょ~?」

 イブキが乱れた髪に疲労の色が濃い顔でコンビニで売られている一袋108円のマシュマロを『モキュモキュ』食べながら、お菓子の情報を読んでいる。


「う~…………キノコにバナナでタケノコにマンゴ~かぁ~」

 頭を振りながらそう呟くイブキの隣では、


「大丈夫なの? そんな状態で映画行っても」

 見かねた月夜がそう声をかける月夜。


「う~ん……ダイジョブ、ダイジョブ。ちょっとキノ~のゲ~ムがなかなかいいコロアイになんなくて……」


「映画はいじまったら寝ちゃわない? そ~ゆ~コンディションの時って」


「う~ん……おもしろかったらねないよ」


「それつまんなかったら即寝ってゆ~事?」


「ダイジョブ、ダイジョブ? くかぁ~……」


「大丈夫いいながら寝てるしっ!? ほら起きて」


「はっ! ねてないよ、ねてない……」

 言いながら再びカクンと落ちそうになるイブキ。


「これは相当おもしろい映画選ばないと確実に寝るわね……」

 少し荒れたイブキの頬を突きながらそう洩らす月夜――ちゃっかりとマシュマロを袋から抜き取っている月夜だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ