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あいす。
いつものバス停にて――
「ピ~エスピ~ゴ~のアフタ~サ~ビスしゅ~りょ~かぁ~……そ~いえばあったね、こんなキシュ」
イブキがゲ~ム情報を見ながら、そんな事を呟く。
「今日は日差し強いわ~」
月夜が太陽の光で見にくくなったスマホ画面から頭上の太陽へと視線を移しながら、そんな事を洩らす。
「そんなトキこそ、アイスですよおくさん!」
「誰が奥さんよっ!」
「そんなコトよりもさぁ~――」
「ん?」
「アイスだよ! アイスっ!! 月夜はアイスたべるときコ~ンとカップどっちは? ちなみにイブキさんはカップのがスキだよっ! イブキさんたべるのおそいから、コ~ンがフニャフニャになっちゃうときがあるんだよね~」
「ウチは断然コ~ンかな!」
「えぇ! カロリ~たかいし、あんましオンナのコはコ~ンえらぶヒトすくないよ~」
そういうイブキに、
「だってカップ食べられないじゃん」
背後に『ドォン!』という効果音付きでそう言い切る月夜だった。




