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れんたる。
いつものバス停にて――
「チョコかけちゃったスイカバ〜かぁ〜……スイカバ〜なつかし〜なぁ……ショ〜ガクセ〜のとき、よくたべたっけ……」
そう言いながら夏休みの時、スイカバ〜咥えたまま、ゴロンと仰向けに転がった姿を思い出す。
「へぇ〜……アマゾンがまた妙な事はじめたわね」
月夜が最新型の小型スマホをイジりながら、
「なにやるの? ボ〜さんびんがヒハンされてるから、ボクシびんにかえるとか?」
イブキは空から複数のドロ〜ンに吊り下げられ「あなたは神を信じますかぁ?」と言いながらやってくる牧師の姿を想像する。
「ごめん。アマゾンじゃなくてDMMだった。ヤギのレンタルだって」
「ヤギ? ヤギってグルグルツノで『メェ〜』ってなくアレ?」
「たぶんソレ」
「そんなのかりてど〜すんのかな〜?」
「それは勿論――じゅるり」
「た、たべるタメじゃないとおも〜うよ……レンタルだし……」
ヤギの首輪だけもどってくる光景を想像して、そんな事を言うイブキだった。
除草用に貸し出すヤギみたいです。




