表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
749/4315

ちゃいな。

いつものバス停にて――


「これね! デカからあげクン‼︎」

月夜が口の端に付いたソ〜スを桜色の舌先でぺろっとしながら、


「ふ〜ん……通常の1、4倍の大きさね〜……おぉ! ミックス味っ⁉︎ 『レギュラ〜』『チ〜ズ』『レッド』が一度に味わえるっ⁉︎ ど〜ゆ〜事だろ? ひとつのカップにそれぞれ一粒づつ入ってるって事なのかな?」

月夜がそんな事を呟いていると、


「あっ! これイイなぁ〜! カワイイ‼︎」

イブキのそんな声聞こえてきた。


「月夜、月夜! みてよ、これこれ‼︎」

と、ものすごい強引さでスマホを月夜の頬にグイグイめり込ませるイブキ。


「いたたたたたた――スマホで頬グイ意外と痛い‼︎」


「もう……なんなのよ……」

頬にスマホの痕をつけたまま怨みがましい視線を送る月夜。


「これこれ」

と差し出してくるスマホ画面に自分の顔のアブラが付いてる事に気付き、受け取ってから画面見るフリをしながら、そっと拭き取る。


「ええっと……チャイナ風下着? あぁ〜……チャイナドレスっぽいデザインって事ね」

そう言いながら、赤を基調とした下着というよりも水着に近いブラとショ〜ツの画像を見る。


「たてえりのベストとスリットいりのスカ〜トもついてくんだよっ! イブキさんのカレンさにジョ〜ネツのあかいシタギ! もう――」


「貧相なアンタがこれを着る……なんか想像したら哀しい感じしかイメ〜ジできないんだケド……」

ものすっごい憐れみを込めた月夜の視線に黙り込むイブキだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ