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やきそば。
いつものバス停にて――
「超会議で今年も『エンジニアが焼いたヤキソバ』が登場か……」
「あぁ! あのセ~シキメ~ショ~『ドワンゴエンジニアかいはつ、オ~プンソ~スやきそば』のコト?」
月夜の呟きを聞きとめたイブキが聞き返す。
「そんな名前だったのっ!?」
「そだよ。しかも、このヤキソバにかけるソ~スはホントにエンジニアのヒトがつくったんだよっ!」
「そのソ~スって……もちろんプログラムのソ~スコ~ドじゃないんだよね?」
「そそ。ダジャレだね」
「それはエンジニアがやる必要ないんじゃ……料理や味に関しては素人なんだし……」
「まあね。なんてゆ~か……ノリみたいなもんじゃない?」
「ノリなんだ」
「オ~プンソ~スってコトでレシピもコ~カイされてんだよ」
「へぇ~」
「あまりのカコクさでヤキソバやいてたエンジニさんやめちゃったらし~けどね」
気の毒にと同情するも、ヤキソバの画像に釘付けの月夜だった。




