表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
731/4316

あるばいとをしよ〜

いつものバス停にて――


「ふ〜ん……ハ〜ゲンのマカダミアナッツがリュ〜アルするんだ」

月夜があまり興味なさそうにグルメ系アプリにあったそんな記事を読んでいると、


「月夜、月夜!」

突如、イブキが慌てた様子で話しかけてくる!


「な、なによ?」

その様子にイヤな予感はしつつも返事をする。


「あたらし〜アイフィンでるよっ! 月夜いまの6とか6sはデッカくてイヤっていってたじゃん‼︎ しんがたはなんと! なんと――月夜のもってる5Sとおんなじサイズでセイノ〜だけアップしてんだよっ! こいつはカイだね‼︎」

イブキは手を「b」字にしつつゴリ押しする。


「う〜ん……確かにそろそろ買い時だと思うんだケド……」

そう言いながら、かなり年季の入った自身のスマホに視線を移す。


「おじ〜ちゃんが入学祝いに買ってくれた物だし……」


「ダイジョブ、ダイジョブ! Wi-Fiあるトコならケッコ〜つかえるし、おんがくき〜たり、ド〜ガみたりメインスマホのバッテリーセツヤクにコ〜ケンできるよっ!」


「じゃ……変えてみよ……かな?」


「そ〜こなくっちゃ! よやくかいしはあした、24からだよ」


「あっ! でも――」


「ん?」


「お金ないから新しいアルバイト探さないと……」


「それならイイのがあるよ」


「えぇ!」

月夜は胡散臭いモノを見る様な視線になる。


「ダイジョブ! イブキさんにまかせてよっ! じっちゃんのナにかけて‼︎」

イブキは『ドンっ!』と真っ平らな胸を叩く。


「……」

一方その頃、勝手に名前を賭けられたイブキの祖父は近所の公園で日課のネコウォッチングを楽しんでいる真っ最中だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ