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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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ほわいとで〜

いつものバス停にて――


「んふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ――」

上機嫌でブキミな笑い声を洩らしているイブキの横で、


「京都の水族館で珍しいパフェ?」

いつもと様子おかしいイブキに構わず、グルメ系のニュ〜スにあった記事を読んでいた。


「うわっ⁉︎」

興味をもち開いた画像には――


「パフェにイワシが突き刺さってるっ⁉︎」

月夜が上げた声の通り。おいしそ〜なフル〜ツパフェのうえに突き刺さるようにパフェグラスからはみ出した異物――もといイワシの生姜煮の画像。


「んふふふふふふふふふふふふふふふふ――」


「さすがのウチも魚介類とスィーツの合わせ技は味の見当もつかないわ」


「んふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ――」


「もうっ! なによっ‼︎ さっきから」

隣でブキミな笑い声を上げていたイブキのそう言い放つ月夜。


「だって〜キョ〜はホワイトデーなんだよっ!」

嬉しそうにそう返すイブキに、


「いや……アンタ、確かバレンタインデーに誰にもあげなかったよね?」

月夜が記憶を思い起こしながら。


「だからだよっ! もしかしたらなにもあげてないのにおかえしくるかもしんないじゃん‼︎」


「いや……ないでしょ」


「ワンチャンぐらい?」


「ないない」


「あ、あきらめないモンね」

その日、イブキはバレンタインデーの男子のように何回も靴箱や机の中を調べるが、やはりなにもなかった。

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