でんたま。
いつものバス停にて――
「へぇ〜……さけるチ〜ズに爆発してるレアバ〜ジョンのパッケージがあるんだ!」
月夜がグルメ系ニュ〜スにあったそんな記事に興味をもち読んでいると、
「あっ! パッケ〜ジがボンバァ! してるだけで中身はフツ〜なんだっ‼︎」
「中身も爆発してればおもしろかったのになぁ〜……でも、食べにくいか!」
と、やや不満交じりの声を洩らす月夜。
「ケンダマでねっとたいせん? う〜ん……ハイテクなんだけどレトロなアイテムだなぁ〜」
イブキがゲ〜ム情報の中からそんな異色なネタを見つける。
「クラウドファンディングでユ〜シがく990マンエンきぼ〜のトコ、げんじてんで740マンエンあつまっており、キカンないにユ〜シがくまでいくみと〜しかぁ……ノ〜マネ〜でフィニッシュになんないのかぁ〜……でも、だれがこんなモノにおかねだすんだろ〜?」
イブキが小首を傾げ考えこむ。
「う~む……もしかしたらイブキさんのしらないトコでケンダマぶ~むきてんのかなぁ~……イブキさんもケンダマのワザみにつけないとダメかな?」
「そんなん習得してど~すんの?」
イブキの呟きを聞きとめた月夜が問う。
「いや~『ゲ~ム』と『タイセン』ってつくものでまけるワケにはいかないんだよっ!」
イブキが『ほっ!』と妙な声と構えをしながら、
「ふ~ん……でもさ~」
「ん?」
「けん玉の勝負ど~やってつけんの?」
「さぁ? わっかんない」
レトロゲ~ムは好きでも、そ~いう方面には疎いイブキだった。




