す〜ぱ〜
いつものバス停にて――
「ミニストップでキョ〜からイチゴレンニュ〜パフェはじまるんだっ!」
イブキが興奮ぎみにスマホ画面をみながら言う。
「レンニュ〜とソフトクリ〜ムとイチゴのあじわいっかぁ〜……やっぱしイチゴはセ〜ギだねっ!」
「イブキ、イブキ!」
イブキがイチゴの偉大さを噛み締めていると、月夜が慌てた声を上げる。
「どしたの?」
「……寿司」
「ん?」
「アップルが寿司職人を募集してんだって!」
「えぇ‼︎ アップルってアイフォンのだよね?」
「そそ」
「それが、なんでスシしょくにんさんをボシュ〜してんの?」
「さぁ?」
「う~ん……」
腕組みしながら考え込むイブキ。
「あっ!」
頭上に『ピコーン!』と明りの灯った電球を浮かべながら何かをおもいつくイブキ。
「デ~タとってSiriにスシにぎらせるためのキノ~のサンプルにするとかっ!」
イブキが『ど~だ』言うようなドヤ顔で言う。
「いや……スマホにいる? 寿司握る機能。しかも条件がいろいろ厳しいのよ。まず日本料理経験者である事、寿司職人としての1,2年の経験。さらにナイフの扱い技術に衛星管理のスキル。リ~ダ~シップにプレゼン能力、パソコンの知識などなど――」
「そんなヒトいるのかな~?」
「いるとしたら、ス~パ~サイ〇人ならぬス~パ~日本人ね」
月夜がそう言いながら寿司を握るマネをするのだった。




