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ほ~ん。
いつものバス停にて――
「マックで『シャカシャカポテト』の新フレ~バ~にウメ味が登場! いいねっ! ウチ、ウメ大好きだし!!!」
と、興奮を抑えきれずに、
「ウメとポテト――ウチの好きな物2大共演だよっ!」
ヨダレを垂らして瞳を輝かせながらそう言う月夜に、
「きの~ニンプさんみたいなボテバラになるまでおニクたべたのに、もうつぎのたべものにムチュ~なの?
角の生えたイブキが半ば呆れながら、
「そ~よ。昨日は昨日で今日は今日は――2月から3月にもなったし、アンタも『キョニュ~キョニュ~。めざせイチメ~トル』とかいいながらいっぱいたべてたじゃん」
「そのせいで……あさおきたら……」
そう言いながら自分の頭を指す。
「その寝癖がど~したの?」
月夜は角ように跳ねたイブキの髪を『くいくい』と指でつまんでもてあそびながら、
「ふぇ? ねぐせなの? これ――」
そういって跳ねた髪を自分でも触る。
「ホントだっ!」
「アンタ本当に角が生えてきたと思ってたの?」
今度は月夜が呆れ顔で言うのだった。




