まっし〜ん。
いつものバス停にて――
「かんこれバグがタイリョ〜ハッセ〜ではやくもKOTYノミネ〜トかっ? う〜ん……このテ〜ドならまだまだアマいかな〜」
イブキが新作ゲ〜ムのレビュ〜を見ながら、
「もっと……こう――ふるえるよ〜なバグとゆ〜か……セカイカンをコンテ〜からこわしちゃうよ〜なモノいがいはかるいかるい」
「そ〜いえば、スト5でもバルログさんがソラのかなたにのぼっていくバグあったな〜……」
その空の彼方に消えたキャラを探すように空に視線を向けながら洩らすイブキの横で、
「ちょ――こ、これ見てよ!」
そんなアンニュイな雰囲気をぶち壊すかのような月夜の声。
「ん~?」
「電気式の石ヤキイモ機なんだって!」
そう言いながら差し出すスマホ画面には紫色の金属製製でできた四角箱が写し出されていた。
「ふっふっふっふっふっふっ――これさえあれば、いつでもあのアマ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い御芋をお腹いっぱいに――じゅるり」
「月夜、月夜っ! ヨダレばっちぃ!!」
「だって、だって――」
「それに、このマっシ~ンってギョ~ムヨ~でしょ? いっこ40マンエンもするよ」
「うっ……だ、出すモン。そ、それくらいなら……」
「月夜きづいてないかもしんないけど、これト~ゼン、イモはついてないからネ。これかってもず~~~~~~っとオイモたべほ~だいじゃないんだよ」
「えっ! 違うのっ!? じゃ、いらない」
食べ物の事になるとアホになる月夜だった。




