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あとらす。
いつものバス停にて――
「イヌなみにデカイ、ウサギの『アトラス』がかいぬしをボシュ〜! いいなぁ〜かいたいなぁ〜まいにちモフモフしほ〜だいじゃん‼︎ でもスコットランドかぁ〜……ドコだろ? なまえてきにと〜そ〜」
そんなイブキの呟きに、
「でっかいウサギなんてど〜すんの? 頭にでも乗っけるの? ごちうさっぽい感じで」
「ゴチウサ?」
「えっと……『ごちそ〜はウサギですか?』だったかな? そんなタイトルの 4コマ漫画」
「たべちゃうのっ⁉︎」
「さぁ? 見た事ないから……女の子が頭に真っ白なウサギ乗っけて絵は見た事ある」
「へェ〜」
「そんな事より、ちゃんと世話できんの?」
「できるよっ! まいにちモフモフしたり、だっこしたり、いっしょにピョンピョンしたり――」
「それは世話になってるのかな?」
と、首を傾げる月夜だった。




