表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
68/4289

まんぼう。

 いつものバス停にて――


「うっうっうっ――」

 スマホをみながらダーっと目の幅と同じ涙を流してるイブキ。

「ど、どういた?」

 イヤな予感をしつつも尋ねる月夜。

「うっ……うわ~ん!! 月夜~」

 ダーっと月夜の胸の中に飛び込んで泣きイブキを半ばあきらめた表情と半眼のまま機械的に撫でる。

「おぉ~ヨシヨシ。どうした? あにがあった? 話してみな」

 そういいつつも内心ではど~せ大した事ないくだらない事なんだろうな~と思う月夜。

「あのね――あのね――」

 瞳いっぱいに涙をためたイブキの顔をみるとますます月夜のイヤな予感は増大していった。


 そして――
























「なんでもマンボウすぐ死んでしまうん?」

 名作映画のワンシーンのようなそのセリフを無視して月夜はイブキのスマホ画面を覗き見る。


『マンボウの死因いろいろ』

・まっすぐにしか泳げないため回遊中岩に激突して死ぬ

「ぶふっ!?」

 1項目にして噴き出す月夜。

・潜りすぎて凍死する

・日に当たってたら鳥につつかれて死亡

・睡眠中、陸に打ち上げられて死亡

・寄生虫を殺すためジャンプしたら、その衝撃で逝く

・食べた魚の骨がノドに詰まって死亡

・食べたカニやエビの甲羅が内臓に刺さって死亡

・水中の気泡が目に入って死亡

「ビヒっ! なにそれ!! 弱すぎる!!!」

 軽く過呼吸になる月夜に

・海水の塩分が肌に染みたショックで逝く

・前からやってくるウミガメに衝突――する『かもしれない』泳ぎをしてたストレスで逝く

・近くを泳いでいた仲間が死亡したショックで自分も逝く

「ヒ~ヒ~――コイツ等弱すぎ!――って、アンタこんなの見て泣いてたの!? たぶんここ笑うトコ!!」

 互いに友人の感性が自分と違うと思った出来事だった。

 この話しはネタです。実際にはマンボウはそう簡単には死なないそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ