じゃんぼ。
いつものバス停にて――
「パインアメガム? なにこれ⁇ アメなの? ガムなの?」
月夜が新商品をチェックしていると、
「ねね、月夜」
イブキがスマホ画面を見ながら尋ねてくる。
「ん〜?」
「月夜おなかいっぱいたべたい?」
「ん〜……ウチが満腹まで食べたら地球なくなちゃうよ」
「じゃあさ、ラ〜メン10ぱいぐらいならヨユ〜でいける?」
「おいしければね……。あぁ、あと金銭的な問題もあるか〜名店だと1万円ぐらいいきそうだし、10杯なら――たぶん、なんとか……」
「う〜ん……それはイブキさんがだすとして、たべれそう?」
「えぇ! ど~しちゃったのっ!? アンタが奢ってくれるなんて!!」
「えへへへへへ――たまにはね~」
そう言って『にっぱ』と良い笑みを浮かべる。
「ちょっと見せて」
「あっ……」
イブキの笑顔に何かを感じ取ったのかイブキが持っているスマホを取り上げて、見ている画面を見る。
「ちょっと! なんなのこの賞金5万円って!!」
「に、にゃんのコトかな~……」
冷や汗を流しながら視線を『つぃ~』と反らして誤魔化すイブキだった。
後日、罰として月夜と通常の10杯分もあるラ~メンに挑戦させられるイブキでした。




