表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
660/4317

でらおき。

いつものバス停にて――


「おっそーいっ!」

月夜がイブキの姿を見るなりそう言って熱り立つ。


「ごめんごめん。さむくて、なかなかオフトンのソトでるカクゴはできなくって……」

あまり申し訳なさを感じさせない様子で言うイブキ。


「もう、おかげで一本バス遅れちゃったじゃない」


「ダイジョブ。ワンチャンさえあればイブキさんにはジュ〜ブンさっ!」

なぜかドヤ顔で言うイブキに、


「はぁ〜……明日から遅刻しないようにスマホにこのアプリいれてよ」

素早くイブキのスマホを奪うと、手際よくアプルストアに接続してインストール待機画面を見せる。


「『デラオキ』へんななまえのアプリ」


「ふふ〜ん♪ この目覚ましアプリはね、アラ〜ムが鳴りだして一定時間、スマホを振り続けないと音が止まらないんだから!」


「へェ〜……でもアマいよ」

イブキはなぜか無いムネを張りながら、


「そんなのどっかのシュ〜ノ〜ボックスにいれちゃえばカンペキ!」


「ふふ〜ん♪ 甘いのはそっちよっ!」


「なにっ⁉︎」

イブキはカ〜ドバトルアニメのキャラクターのようにテンプレ的な反応をする。


「このアプリはさらにツイッターと連動してて、アラ〜ムを止めないと予め作成された文章が全世界に向けて発信されるようになってるのよ」


「な、なんだって〜‼︎」


「そして今、ウチが作成してる文章はこの前、一緒に買い物にいった際知ったイブキのバストサイズ」


「はっ! あ、あのときの……」


「ふふん! 作成完了。これで次に遅刻した時には全世界の人がイブキの貧乳っぷりを知ってる事に――」


「うわ〜ん! ホントにそれだけはやめて〜‼︎」

イブキの本気の懇願。月夜の完全勝利だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ