表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
658/4318

ノ〜ゼ〜でダイオウグソクムシ。

いつものバス停にて――


「う〜ん……かんこれ……らいげつでるハズなのに……コ〜シキもジョ〜ホ〜なしかぁ……このパティ〜ンはナツまでのびるかんじかなぁ……」

イブキがゲ〜ム情報を見ながら諦めた様な――一種、悟りの境地に達したかの様な表情で呟く。


「ふ〜ん……ふるさと納税でお得に高級食材をゲットしよ〜かぁ〜」

月夜は月夜でそんな記事を読んでいた。


「ん? ふるさとノ〜ゼ〜ならサイレントヒルのやいづしがイイよぉ〜」


「焼津市? なにがもらえるの?」


「ダイオウグソクムシ!」


「いらんっ‼︎」

 全力でそう言い切る月夜に、


「ひっどいなっ! グソクたんにそんなコトいうなんてっ!」

イブキは憤慨しながら、


「シンカイにいるのきカアツソ〜チもいらずにレイゾ〜でそのままかえんだよっ!」


「冷蔵庫開けたらダイオウグソクムシモゾモゾしてたら悲鳴上げるわっ!」


「むう……そ〜いわずにグソクたんはイイとこいっぱいだよ」

そう言いながらダイオウグソクムシの詳しい生態が書かれたスマホ画面を見せにくる。


「え〜! ま、まあ見るだけなら……」

イブキに圧される様にして、しぶしぶ受け取る月夜。


「え〜っと……なになに……食べると海老や蟹のような甲殻類特有の味! 食べれるんだっ⁉︎ しかも結構おいしんだっ⁉︎ でも……でも……あ〜……じゅるり」


「たべちゃダメだよっ!」

ダイオウグソクムシがちょっと好きになった月夜だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ