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はんどろぼ。
いつものバス停にて――
「ブタ角煮まんかぁ〜……」
月夜がコンビニの新商品を見ながら洩らす。
「もうちょっと寒いと食べがいあるかもしれないケド……なんか最近あったかいからなぁ〜……」
空気の澄んだ冬の空を見上げながら、
「ね〜ね〜」
言ってる内容はともかく深い哀しみの表情で呟いてる月夜にノ〜テンキな声が聞こえてきた。
「ニホンでまだコ〜ラのんだコトないヒトが1、6パ〜セントもいるんだって! おどろきだよねっ⁉︎」
イブキが両手をブンブカ振りながら興奮した様子で言ってくる。
「へぇ〜……」
「あのコ〜ラとポテチのゴ〜ルデンコンビをあじわったコトないなんて――」
「炭酸系なら割となんでも合うじゃない?」
「ゲ〜ムやりながらだとコントロ〜ラ〜にアブラがついちゃうのが……」
「そ〜いえば昔ポテチ掴みためだけのマジックハンドとかなかった?」
「あぁ! あったあった‼︎ でもつかいにくかったなぁ〜……ポテチをクチにはこぶためだけのロボとかできないかなぁ〜……」
「それは……すっごい技術の無駄使いね」




