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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
645/4323

しんねん。

いつものバス停にて――


「おは〜あけおめ〜ことよろ」

いつもの制服姿ではなく晴着姿のイブキが同じく私服姿の月夜に朝と新年のW挨拶をする。


「ことよろ〜。じゃ行こっか」

私服に茶色の地味な紙袋を提げた月夜がそういって向きを変えた時――


かさ……


わずかに妙な音ととに、


「つ、月夜なななな、なにこれ?」

イブキがトンデモない物を見たかのよ〜な反応をする。


「ち、ちが……こ、これは……」

月夜が持っていた紙袋を背に隠すようにしながら慌てる。


「ミコふくだったよっ⁉︎ 月夜ミコさんになるのっ⁉︎」


「ちが……こ、これはアルバイトで……」


「アルバイトで、きるのっ⁉︎ そんなイカガワシイアルバイトしてんのっ⁉︎」


「ちが、ちがうったらぁ!!」

 月夜は「あうあうあうあうあう――」と取り乱しながら、


「これは――これは……その……お店の正月スペシャル衣装よっ!」


「――って、よくかんがえたらミコさんのイショ~ってそんなにイカガワしくないかぁ~……かくゲ~のエイキョ~でミコ服=やぶけるってイメ~ジが……」


「う、ウチだってこんなの着るの恥ずかしいんだから……」


「う~ん……」

 と、少し思案した後、


「すこし、やぶけてるほ~がミセもハンジョ~するんじゃない?」


「しないわよっ!」

 そう言いながらそ~っと手を伸ばしてきたイブキからさらに遠ざかる月夜だった。

 新年からこんな連中ですが後、1年どうぞよろしくお願いします。

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