ぷりんのほ~そく。
いつものバス停にて――
「はむはむはむはむ――」
珍しく月夜より先に来ていたイブキの背に、
「おはよ~今日は早いのね。イブキ」
月夜の声に反応して振り向くイブキ。
「んんんん――おはよ」
イブキはカップメンのようなデッカイプリンを持ってスプ~ンを口に咥えながら挨拶を返した。
「なにそれっ!?」
「びっぐぷっちんプリン」
「おっきくないっ!? カップメンサイズだよっ!! イブキが人並み以上にちっこいのを差し引いてもデッカくない? そのプリン」
「んむんむんむ――イブキさんはデッカイよっ! とくにムネのあたりがっ!!」
「もしイブキが大きい部類に入るなら平均的日本人はみんな巨人よっ! とくにムネなんかゼロじゃん! もしイブキのおっぱいマウスが販売されるとしたらまな板に写真貼っておわりよ」
「んむんむんむ――そんなコトないよメロンクラスはあるモンっ!」
「ないない――アンタもう1個プリンもってんの?」
「うん? おと~さんのやつ」
「へぇ~……でも帰るまでガマンできんの?」
「ガマン? これレ~ゾ~コにはいってたおと~さんのぶんでイブキさんがキョ~セ~チョ~ヨ~したやつだよ」
「アンタ鬼だね」
「へ? イモ~トはアニキのムスメはチチのプリンをうばっていいホ~ソクしんないのっ!?」
「ただのプリンテロじゃん!?」
ちなみにイブキの法則によると、恋人のプリンの奪うのは重罪らしい。




