表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
633/4320

し~ど。

 いつものバス停にて――


「あま~い」

 イブキがコンビニコ~ヒ~の紙カップを両手で持ちながら、白い息とともにそんな声を洩らす。


「ん? イブキ、コ~ヒ~なんて飲めたっけ?」

 月夜が『アレ?』と小首を傾げながら、


「コ~ヒ~じゃないよ。マシュマロラテ。コ~ヒ~にバニラパウダ~とミルクマシマシでホシガタのカワイイマシュマロがはいったのみものだよっ!」

 そう言うイブキのカップから確かにバニラの甘い香りが漂ってきた。


「へぇ~……ウチはあんまし甘い飲み物のまないからそ〜いうのよくわっかんないケドね〜」


「おいし〜よ」

真っ白な手袋を着けた手でしっかりとカップを持ったまま、あったかい湯気を見せる。


「う〜……肉まん食べたくなっちゃった」


「え〜」


「それよりも――ほら、おもしろい物売ってるよ」


「ん~? ヴァレヴァンからにんきア~ルピ~ジ~でおなじみのタネがはんばい?


「そそ。すばやさの種とかそんなやつ――ま~アンタにはかしこさの種が必要なのかもしんないケド」


「え~……イブキさんはムネのおっきくなりそうな『いろけのタネ』とかじゃないの?」


「そんなのないし、仮にあったとしても魔法使いに力の種注ぎ込むぐらいムダな事だからやめときなさい」

 バッサリとそう言い切る月夜だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ