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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
632/4315

カゼには――

いつものバス停にて――


「――くちゅん!」

イブキがマフラ〜の奥でクシャミをする。


「風邪?」


「う〜……わっかんない」

少し青い顔をしたイブキが弱々しくそう答える。


「そうだ!」

月夜が何かを思い出したとばかりにスマホを取り出して、


「さっきね、ピッタリの記事があったよ」

そう言いながら手袋を着けていない手で操作する。


「あっ! あったあった」

そう言いながら差し出すスマホ画面には――


「カゼのときはラ〜メンがイイ? なにこれ?」

その記事は風邪の時に家系ラ〜メンを食べると、たちどころに風邪が良くなると載っていた。


「なんか……おしりネギとおんなじにおいが……」


「そんな迷信と違ってちゃんと理由があるんだよっ! ス~プのベ~スになる豚骨や鶏ガラは炎症を押さえたり――」

 いいながら、モヤシがドッカーン! と山脈のように乗っかったラ~メンの画像を見せる。


「……うっ!」


「それにね身体をあっためて栄養価の高いラ~メンを食べれば風邪の治りが早くなるって薬剤師さんも言ってんだよっ!! やっぱしラ~メンは正義だよねっ!!!」


「……いま、そんなモノめのまえにだされたらイブキさんキゼツしちゃうよ」

 青い顔でそう呟くイブキだった。

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