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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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おっぱいあぷり。

いつものバス停にて――


「淡路島のタマネギ使ってんだ……う〜ん……あんましわかんないわね」

月夜が爪楊枝とホクホクと湯気を立てているから揚げがギッシリ詰まったカップを持ったまま呟く――よく見ると白く柔らかそうな頬が『ぽっこり』と膨らんでいた。


「タマネギの違いはわっかんないケド……結構おいし〜――このサワ〜クリ〜ムオニオン味」

そういって至福の表情になる月夜。


「月夜! 月夜‼︎」

そんな一時の幸せを享受していると、イブキの声で現実に引き戻される。


「スマホでブラのカップがはかれるアプリだって」

爪楊枝をから揚げに刺して片手を空けると、イブキのスマホを受け取る。


「ふ〜ん……胸の谷間にスマホを挟んで感圧センサ〜を使って計るんだぁ〜。テスタ〜募集してるみたいだしやってみたら?」

スマホをイブキに返しながらそう付け加える。


「よ〜し! さっそく――」

スマホを持ったまましばらく微動だにしないイブキ。

その間に月夜は爪楊枝でから揚げを口に運び、その様子を見守っていた。


「…………………………………………………………」

辺りは妙な静寂に支配され、月夜がから揚げを食べる『もきゅもきゅ』という音だけが聞こえてきた。


「…………………………………………………………」


「…………ど――」

やがて困った表情でイブキが口を開き。



「ど〜しよ…………ハサめない」


「うん。見ればわかる」

あらかじめ答えを用意していたのかスラスラそう答える月夜だった。


ちなみに――いつか巨乳になった時のためにそのアプリはいまでもイブキのスマホ――そのホ〜ム画面で決してやってきない日を想い今でもスタンバっている。

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