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ふらいんボ〜ズ。
いつものバス停にて――
「千葉のセブン限定の絶品スィーツかぁ……千葉かぁ〜……う〜ん……いいな〜」
月夜がそんな事を呟く。
「ハイタツしてもらったら?」
そんな様子をみかねたイブキが口を挟んでくる。
「う〜ん……スィーツだし……空輸とかしないと鮮度が……う〜ん……」
「いまハヤリのドロ〜ンではこんでくれるサ〜ビスとかあればいいのにね」
「そんな都合のいいサ〜ビスがあるのかな?」
「そうそう――なんかアマゾンでオボ~さんがハッチュ~できるらしいよ」
「お坊さんって? あの法事や法要の時に念仏を唱えてくれる人?」
「そそ」
「アマゾンで発注できのっ!?」
「うん。イブキさんのヨソ~だと、ザゼンしたまんま、ふくす~のドロ~ンにつりさげられて、ネンブツをとなえながらソラからやってくるだよ! きっとそうっ!!」
「なんか、ありがたいような……そ~でもないよ~な……」
イブキの予想を脳裏でイメ~ジした後、複雑な表情でそう呟く月夜だった。
全国一律3万5000円で発注できるそうです。(注)もちろんドロ~ンではなく車で普通にやってきます。




