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こ〜ら〜
いつものバス停にて――
「う〜ん……トラックサバのギセ〜でユ〜ヨがのびたかぁ……なんかやってるヒトもこれをねらってやってるきがするなあぁ〜……モンハンもう200まんぼんタッセ〜したのかぁ!」
イブキが白い息とともにゲ〜ム情報を洩らしながら、
「イブキ、イブキ!」
「んあ?」
唐突に話しかけられそんな間抜けな声を上げる。
「イブキ、ゲ〜ム得意だよねぇ?」
「う〜……まあ、そこそこは……」
「じゃあさ、これ取ってきてよ」
そういって月夜が見せたスマホ画面には、
「コ〜ラ〜ポテチ?」
「そそ。なんかゲ〜ムメ〜カ〜とお菓子メ〜カ〜が共同で作ったんだケド、一般販売しなくてゲ〜セン景品としてしか扱ってないんだって、ね〜取ってくきて〜」
「ん〜……ベツにいいけど……」
「そっだ! お礼に今年はウチがクリスマスの時、七面鳥用意す――」
「ダメ! 月夜のリョ〜ででてくるモン‼︎ イブキさんトサカはえちゃうから、コ〜ラ〜ポテチもシチメンチョ〜もイブキさんがヨ〜イするから、月夜は何もしちゃダメ‼︎」
腕で『×』印を作りながらそう言うイブキだった。




