の〜と。
いつものバス停にて――
「う〜ん……ぽりぽり」
月夜が棒型のスナック菓子を齧りながら不満そうな表情になる。
「う〜ん……このウニクリ〜〜ム味、ウニ感ゼロ。おいしくないワケじゃないケド……」
「え〜〜! フツ〜のウニよりイブキさんはこっちのがスキ」
と、月夜の持つカップ型の入れ物から棒スナックをひとつ取るイブキ。
「それはアンタが子供だからよっ! ウニはおいし〜んだからっ‼︎」
自分もそんなに食べた事ないのにそう言う月夜。
「イブキさんはこれでいいや~」
そういってまた月夜の持つカップから一つ取り出すと口に運ぶ。
「んふふふふふふ――それにしてもたのしみだなぁ~」
そう言いながら明日に販売日を控えたゲ~ムのPVを見ながら、待ちきれないといった様子のイブキ。
「これみてよ」
カバンから一冊のノ~トを取り出してみせるイブキ。
「ノ~ト? 授業に集中して時間を感覚を早くさせよ――」
「これねこれね――ク~キをいれてフカフカにできんだよっ! それでそれで――ヒョ~シもハダざわりのいいキジでできててマクラがわりになるんだぁ~」
「ほ~……それで今日の授業に寝溜めよ~って事ね」
「うん! そうっ!!」
全く悪びれもせずにそう言い切るイブキだった。




