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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
607/4322

おちかた。

 いつものバス停にて――


「天丼屋チェ~ンで12月10日から『カニ・ホタテ天丼』販売開始っ!!」

 月夜が愛用のグルメ系ニュ~スに載っていた記事を見ながら、一緒にのっている画像を食い入るように見つめる。


「おっ!」

 テクノロジ~系のニュ~スを見ていると、なにか気になりモノをみつけたようだった。


「月夜! みてみて~」

 イブキが嬉しそうに月夜へと見せるスマホ画面には――


「アップルがジャイロセンサ~を使った落下防止装置――落下時に四隅から飛び出すバンパ~を搭載したスマホを開発中? なにこれ??」


「おとすと、スマホからビョ~インってでてくるんでしょ!」


「そなのっ!? そ~いうやつなの? これ」


「たぶん……」

 ちょっと自信なさげになるイブキ。


「でも、これでおとしてもガメンがわれるシンパイがなくなんだねっ!!」

 握り拳をつくりながら喜ぶイブキに、


「でもさ――」


「ん?」


「画面のほうから落ちたらやっぱし割れちゃうんじゃない?」


「あ~……うん……そっか……」

 そういってぬか喜びに終わるイブキだった。

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