あんご~
いつものバス停にて――
「食べる蒲焼きのタレがおいし~とネトで話題にっ!? う~……確かにウナギのタレがしみ込んだ部分のゴハンっておいし~よね!
月夜がグルメ系ニュ~スを読みながら、ヨダレを垂らす。
「う~ん……ど~ゆ~コトなんだろ?」
その横でフェイスブックを見ながら、イブキが小首を傾げている。
「ど~したの?」
ヨダレを拭うとイブキに向かって話しかける。
「ん? えっとね……オンラインゲ~ムのフレがガイジンさんなんだけどさぁ~」
「へぇ~……意外な交友関係ね」
「そのヒトがね~ニホンにきてたらしんだけど……」
「ひょっとしてイブキに会いに?」
「ちがう、ちがう。――で、オミヤゲにカステラかったんだけどさ~」
「ふむふむ」
「そのパッケ~ジに『1カステラ』『2でんわ』『3サンジをさすトケ~』ってゆうふ~にかかれて、このイミなに? ってきかれたんだけど……イブキさんにもサッパリ! そのガイジンさんも「デンワのまえでサンジカン、カステラほ~ちしたけどなんもおこらんぞっ! がっでむ!!」っておこってるからなんとかしてあげたいんだけどさ……」
珍しく心底、困り顔でそう言うイブキに、
「これは――」
「ん?」
「これはね昔、このメ~カ~がCMで「カステラ一番、電話は2番、三時のおやつは~」ってゆう感じにCMソングとして使ってたから、その名残じゃない?」
「そなのっ!?」
「うん。結構、前だから日本人でも知ってる人はそんなにいないかもしれない」
「まえってどんぐらい?」
「1962年――」
「イブキさんたちうまれてないじゃん!!」
そういって驚くイブキに「最近のバ~ジョンもあるんだよ」教えてあげる月夜だった。




