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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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おうさまのハンバ~ガ~

 いつものバス停にて――


「イブキ! イブキ~!」

 バス停に着くなり月夜がワックワックを押さえきれない様子で話しかけてきた。

「な、な~に?」

 若干イヤな予感を感じ取りつつも話しに応じるイブキ。

「見てみて~」

 差し出されたスマホの画面には――

「バ~ガ~キング期間げんて~のおかわりし放題イベント?」

「6月20日から26日までのワッパー、ワッパチーズー、フレッシュアボカドワッパー選べておかわりできるんだよっ!!」

「いや……月夜これってさ……店内でLサイズセット完食後にってなってるけど?」

「うん。そうだよ」

 さも当然のごとく言い放つ月夜に、

「Lサイズセット食べたらおなかいっぱいになるとおもうんだけど……」

「なぁ~いってんのよ! そこはかる~く完食してからの――」

「そもそも30分の時間せ~げんつきなんだもん」

「それでも5、6個いくのがいまどきの乙女だよん!」

 5,6個も食べるのは乙女じゃなくてゴリラだよ。

 そう思ったがイブキはそっと心の中にしまっておく事にした。

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