いたずら。
いつものバス停にて――
「う~ん……からあげくんの『しおコンブ』味かぁ~……」
月夜が唐揚げの画像を見ながら呟く。
「塩味の唐揚げなら味の想像できるケド……『塩コンブ』って、う~ん……塩味にコンブ出汁のタレがかかったっぽい感じなのかな? もうこれは食べてみるきゃないよねっ! うん!!――じゅるり」
そう決意して力強く頷く月夜。
「え~! 月夜、こっちのがおいしそ~だよ!」
そう言いながらスマホ画面に映ったスィ~ツの画像をみせる。
「おいしそ~だケド、ウチはもっとパンチのある物とゆ~か……」
「そっか~……あっ! そうそう、キノ~おもしろいガゾ~みつけて、それみたとき月夜のカオがおもいうかんだ」
そういいながらイブキは写真アプリからその画像を読みだす。おたる水族館でトドがサケを丸呑みしてる画像で「鮭は飲み物」という文字が添えられていた。
そのトドの顔部分に月夜の顔をはめ込んで「焼肉弁当は飲み物」という文字に変えられた画像に――
「トドの画像はイラっときたケド、焼き肉弁当は飲み物だししゃ~ないかな」
「いいのっ!?」
イタズラを仕掛けたイブキが驚く結果になった。




