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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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21件目のブックマ~ク記念 ぞ~かんGo

 それは10月31日の夜に起こった――


「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ――」

 月夜が闇の中を駆けていた。


「もう……なんなのよ……はぁはぁはぁはぁはぁ」

 月夜は走りながら、先ほど見た光景を思い起こす。


 アルバイトの帰り、近道をしようと公園を通ろうと思い夜の公園入った月夜、しばらく進むと無数の人の気配がした。

 夜の公園に無数の人の気配を不審に思った月夜はそちらの方向へと行ってみた。

 月は雲に隠れ、近くの街灯もなぜか明りが点いておらず、無数の影がうごめいているのが夜目にかろうじて視認できた。


 その時、一陣の風が吹き雲の中から真っ赤な月が顔を出した。


「えっ!」

 思わず洩れでた月夜の声を合図にそれらは一斉に振り向く!


「ひっ!」

 思わず引き攣った様な声を上げる月夜――零れ落ちた目、何もない虚空の眼窩、生気の感じない濁った瞳それが一斉に月夜を捉えていた!


 ゾンビの集団――顔が半分かじりられてる者、腹から内臓をこぼれ出てる者、中には上半身のみで地面を這いずってる者までいた!


 ドサ!

 アルバイトで着ていたエプロンドレスの入った紙袋を落としたが、構わず駆け出す!


「もうなんなんの……夢? 夢よね……」

 自分に言い聞かせるように呟くと、夜の公園を駆ける!


 ドン!

 

 意識を記憶を探るのに使っていたのと、暗闇のせいで全速力に近い速度で走っていた月夜は何かにぶつかり、受け身もそこそこに地面へと転がる。


「……いったたた」

 涙をうすうら浮かべお尻をさする月夜。そして月夜は自分が一体なにとぶつかったのか確認する間もなくそこにいた20体ほどのゾンビが一斉に群がる!

 月夜の叫び声も群がる無数のゾンビのい低い声によって掻き消されてしまった……。


 公園前入口には――『ただいまハロウィンによるゾンビイベント開催中。破れても、汚れていい格好でご参加ください』という看板が立てられていた。

本日は一時間後にもう一件アップ予定です。

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