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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
582/4312

クセになるもの。

 いつものバス停にて――


「カップやきそばのピザマヨ味が新登場? カップヌ~ドルも和風タラコスパでるんだっけ? でも、ピザの風味はいいよね! なんかクセになるってゆ~か……」

 そんな事を呟いていると、


「クセになるニオイっていえばこんなアンケ~トでてたよ」

 そういってイブキは自分のスマホ画面を見せてくる。


「良い香りとはいえないケド、好きなニオイランキング? なんかそのまんまだね」


「イブキさんはあたらし〜マッシンのニオイがスキかな〜カイフ〜したゲ〜ムきのやつとか、あたらし〜ビデオカ〜ドとかのニオイ」


「へぇ〜……そんなのがイイの? ウチはこの三位にはいってる紙のニオイとかわかるな〜」


「へェ~……」


「2位の図書館と図書室って紙のニオイと一緒じゃないのかなぁ~?」


「ふるいカミのニオイなんじゃない?


「なるほど。1位のガソリンスタンドのニオイかぁ~……確かに良い匂いじゃないケドなんかクセになるよね」


「なんかなるよね~」


「身体には悪そうだケドね」


「そだね」

 と、同意するイブキだった。

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