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わんらいふ。
いつものバス停にて――
「ファミマに高級感漂うチルドチョコかぁ〜……おいしそ〜なんだケド、もうちょっとガツンとした物ってゆ〜か〜食べ応えのある新商品ないものかしら?」
月夜がふた粒チョコがはいったスィーツの画像を見ながら、
「いっかいゲ〜ムオ〜バ〜になると、にどとたちあがらないPCゲ〜ムかぁ〜……」
「それって上達できんの?」
「FPSだからね〜。きほんさえしってればどのゲ〜ムでもあるていどはいっしょだとおもう」
「いくらなの?」
「10ドルだって」
「なんか勿体なくない?」
「それがイイんだよっ! いっかいこっきりのキキカンがっ‼︎」
「イブキって――」
「ん~?」
無邪気な笑みを向けてくるイブキに、
「イブキってMだよね」
というのを辛うじて飲み込む月夜だった。




