ひよ〜
いつものバス停にて――
「コンビニで最強の『フレンチト〜スト』かぁ〜……これは……確かに……じゅ……ま、まだ負けないモン!」
変な矜持で溢れでるヨダレを堪える月夜。
「うっ……! レビュ〜も高評価……上質なふんわり感に中はジュ〜シ〜……こ、これは食べないと……じゅるり」
画像とレビュ〜にヨダレを溢れ出す。
「80まんえんイジョ〜するコ〜すぺっくパソコンが10まんえんかぁ〜……ほし〜しハカクのやすだケド……10マンえんはだせないなぁ〜」
イブキがオークションサイトのおすすめ品を見ながらそんな呟きを洩らす。
「また、そんなインドアな事ばっかして、たまには外に出かけたら? 山とかど~よ? 山の幸もおいしくなる頃だし、山ガ~ルとかちょっと前にも流行ったでしょ」
「月夜……ヤマなんかいって、もしソ~ナンでもしたらタイヘンなんだよっ!」
「遭難って……そ~簡単に遭難なんって――」
「ヤマをナメるなっ!!」
「えぇ!? なんかゴメンなさい」
「もしソ~ナンなんかして、ソ~サクたいでもだしてもらってセ~カンしたとしよ~」
「あっ! 生還するの? なら、いいじゃない」
「よくないよ! ソ~サクたいのいちにちのジンケンヒとかセ~キュ~とかくんだよっ! ヘリなんていっかいとばすと50まんえんもセ~キュ~されんだよっ!! イヌもだしてソ~サクふるこ~すでだされると、いちにち100まんえんはセ~キュ~されんだからっ!!!」(警察、消防等の公的機関を除く)
「そんなにっ!?」
さすがに一日100万円と聞いて驚く月夜。
「だから、キュ~ジツはいちにちじゅ~ゲ~ムで(ゾンビたおしながら)ヤマのぼったり、(サメかりながら)ウミにもぐったりするのがベストなんだよっ! インドアさいこ~」
「……結局、それが言いたかっただけじゃないの?」
疑わし気にそう呟く月夜だった。




