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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
553/4322

ひき。

 いつものバス停にて――


「デンド~あしすとジテンシャでスマホじゅ~でんができるかぁ~……でもコレってアシストのバッテリ~つかってるしなぁ~」

 テクノロジ~系ニュ~スを見ながら、そんな事を呟くイブキ。


「やっぱしバイクかな! エンジンついてなきゃダメだね。みねフジコみたいなボデ~になるヨテ~のイブキさんとしては、やっぱしライダ~ス~ツしかないモンね」


「ちょっと、そんな妄想よりも――」


「モ~ソ~じゃないモンっ! そ~なるんだモンっ!!」


「はいはい。わかりました。そんな事よりもアンタのスマホ、初期不良の報告が出てるよ」


「へェ~……。ま、イブキさんはヒキつよいから、そんなフリョ~ひんヒカないケドねぇ~あつつつ――」

 イブキがホ~ムボタンに置いた指を舐めて冷やしながら、


「まずホームボタンが触っていられないぐらい熱をもつ」


「――あつくないモン、ちょっと、ちょっとだけアツ――ヌイいだけ――あっ! でんげんおちた」


「その2、突然、電源が落ちる」


「と、とつぜんじゃないモン! そろそろおちるかな~っておもってたモンっ!!」

 そう言いつつ、再起動を行うと――大音量+すこしくぐったような音でアラ~ムが鳴り響く!


「……スピ~カ~からの音が変な風に聞こえるってのもあるね」


「……あと、つよくおしてもクイックスタ~トできない……」

 とうとう自分で不具合を口にしだすイブキ。


「感圧センサ~異常もあるのね……不具合、全部持ってるなんて、すっごい引きの強さね」


「……うん。すごいヒキでしょ?」

 顔に影縁をつけたまま、力なく笑うイブキだった。


 現在、これらの不具合はOSアップデ~トで解消されてるそ~です。

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