524/4310
にがみ。
いつものバス停にて――
「プッチンプリンのドリンクでるんだぁ!」
イブキが大好物の野菜ジュ~スをズ~ズ~と飲みなが見ていたグルメ系のニュ~スを見ながらそんな声を上げる。
「どれどれ――う~ん……なんか甘ったるそ~じゃない?」
月夜もその記事を見ながら感想を口にする。
「そっかな? アマいのはセ~ギだとおもうケド……」
噛みクセのためストロ~が平になった呑口を向けながら、
「あら? 苦いのだって悪くないわよ」
「えぇ~! イブキさんニガいのキライ!!」
「秋刀魚のハラワタとかクセになる苦味だよ」
「そんなんたべるの月夜だけだよ」
「そんな事ないわよ。だいたい半々ぐらいの割合で食べる人と除ける人いるみたいだし」
「う~……そんなに月夜みたいなアクジキがひろがってたのか……」
「アンタも一回食べてみなさいクセになるから」
「イヤだよぉ~」
「いいから、いいから。新鮮なやつで焼き魚にして食べればそんなに苦くないから」
「う~……わかった」
押し切られるように承諾したイブキは後日、よっぽど苦かったのか泣きながら月夜に抗議する事になるのだった。




