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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
520/4311

いいとこどり。

 いつものバス停にて――


「ほ~……マツタケの香りで味はシイタケの『松きのこ』が話題――確かに香りは松茸で味はシイタケならイイトコどりみたいなモンねぇ~……じゅるり」

 と、竹籠に載せられた傘の張ったキノコの画像を見ながら洩らす月夜。


「ねぇねぇ――」

 イブキがその呟きを聞きつけ、


「なんでそんなモンできたの? ハイゴ~とかレベルあげてメガシンカとかさせたの?」


「なんか松茸の人工栽培を試みた実験の過程でできた物なんだって、松茸の神幸祭じたいは失敗に終わったみたいだケド……」


「へぇ~。でも、マツタケってにおいはイイけど、あじはビミョ~だよね?」


「そ~いう人もいるね。でもね、このキノコ外見と香りは松茸で味はシイタケ、しかも――生で食べられるんだよっ!」


「ふ~ん……」

 ど~やら、できた過程には興味があっても味や特色には興味がないらしく、気のない返事をするイブキ。


「生で食べられるキノコなんてそ~ないんだよ~サラダに入れたり、ざく切りにしてポン酢かけてパクっといってシャキシャキの食感とともに――あぁ、じゅるり」


「はやくたべられるとイイねぇ~」


「うん! 気に入ったらイブキにも頭にキノコが生えるぐらい食べさせてあげるネ」


「えっ!?」

 固まるイブキに気付きもしないで上機嫌な月夜は話題のキノコの味イメ~ジするのだった。

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