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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
508/4313

お~ぼじょ~けん。

 いつものバス停にて――


「バ~ガ~キングから黒一色のハンバ~ガ~『黒将軍』と『黒大将軍』登場!?」

 月夜がいつも愛用のグルメ系ニュ~スを見ながら、少し戸惑いつつ『黒将軍』という商品の画像を見る。


「う~ん……やっぱり黒単色だと食欲が沸かないわね……」

 確かに画像の黒のバンズに黒のソ~スに紫の揚げナスといった色彩――黒と紫では、さすがのといえど月夜も食欲を掻き立てられない。


「真っ黒なソ~スは奥深いコクがあり、ガ~リックの風味が良いアクセントになっている。揚げナスはなめらかな酸味のソ~スは肉厚のパテと相まってジュ~シ~な味わいを強調――じゅるり」

 結局、レビュ~で食欲を掻き立てられてしまう月夜だった。


「あぁ!?」

 突然、イブキの大きな声で我に返る月夜。


「みてよ! 24ジカンずっとゲ~ムするだけのアルバイトだって!!」


「へぇ~。イブキ向きじゃん」


「でしょ、でしょ! いちにちでジュ~マンエンももらえるし、この『ドラゴンエッグ』ってゲ~ムのコトはしらないケド、オ~ボしてみよっかな?」


「一日で10万円かぁ~……ウチも――あっ! ダメよ。高校生不可って書いてあるよ」


「ダイジョブ! ダイガクセ~っていいはれば」


「無理っ! すぐバレるよ。高校生にも見えないモン! イブキは」

 ハッキリっと言い切る月夜だった。

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