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えんはうんと。
いつものバス停にて――
「う~ん……この暑いのにもう中華まんでるんだぁ~」
月夜が茹だる様な炎天下では見たくもないホカホカに蒸しあがった中華まんのが画像をみながら。
「さすがのウチもこの暑さの中で中華まんは……んんぅ!? じゅるり」
と、相変わらずの食欲。
「オ~ストラリアでサ~ファがサメにおそわれるっ!?」
「あ~。なんか今年、サメがやってきたせいで遊泳禁止になった海水浴場もあるみたネ」
「そなんだ」
「みたいよ。アンタが海なんか行ったら格好のエサなんだから」
「ダイジョブ!」
「へぇ~すごい自信ネ」
「だって、月夜のがおいしそ~なんだモン!」
「――って、ウチを身代わりにすんのかいっ!」
「このオ~ストラリアのサ~ファもサメをなぐってゲキタイしたらし~から月夜にもできるよ!!」
瞳をキラキラと期待にみちた光で輝かせながら、
「おまえは一体ウチになにをキタイしてんのっ!?」
そう言わずにはいられなかった月夜だった。




