あわせわざ。
いつものバス停にて――
「カップ麺で餃子を再現する?」
月夜がグルメ系ニュ~スでそんな記事を読みながら、アイスコ~ヒ~を口に含んで暑さを誤魔化す。
「ふ~ん…餃子を食べた瞬間の肉や野菜の味わい、うまみを再現してんだぁ~」
「月夜、月夜!」
そこに何かを発見したイブキが話しを振ってくる。
「ん~? どしたの?」
月夜は少し甘くしたアイスコ~ヒを飲みながら応じる。
「こ、これスゴっいよ!!」
驚愕の表情のままイブキが差し出すスマホ画面には、
「うん~?『メイド服とスク水が合体!?』」
そんなタイトルとともにスク水の胸の部分にメイドさんが着るようなフリルがついたスク水画像がのっていた。
「スゴイでしょ? オトコのヒトのスキなものとスキなモノがったいさせちゃったんだよっ! これをイブキさんがきたら2ビョ~でカレシできるよ2ビョ~でっ!!」
そういって2秒を表わしてるのかVサインなのかよくわからないポ~ズをとる。
「う~ん……こえはど~だろ? ほら、おいし~物でも合わない物あるじゃない? たとえおいし~物とおいし~物合体させてもいい結果になるとは限んないからさぁ~」
「あっ! でも――」
「ん? なになに――」
「これ胸がフリルになってるからイブキの胸は誤魔化せそう……」
「そ~いうねらいできるんじゃないモンっ!」
月夜の指摘にそういう意図はないと全否定してのけるイブキだった。




