たいふ~
いつものバス停にて――
「……シェンム~3のケッテ~したし、おっ! ニホンとアメリカのロボたいけつはケッテ~したんだ! お~! いちねんごかぁ~……たのしみっ!!」
イブキが最近気になったニュ~スの後追い情報を読みながら、
「ミスドで夏限定商品『サマ~ド~ナツ』3点販売っ!? ベリ~、チョコ、レモン――ふむふむ……じゅるり」
「お! タイフ~きてんだ、3こも!! キュウコ~になんないかなぁ~?」
「台風なんか来たら、雨に風に大変でしょ。台風で家壊されちゃった人とかいるんだから」
「そ~だケドさぁ~……も~すぐナツヤスミだし、やっぱしいちにちでもキュ~ジツになればうれしくない?」
「う~ん……ウチは出かけられなくなるし、風で髪は崩れちゃうし……」
言いながら綺麗に整えられた艶やかな黒髪を撫でる。
「じゃ、じゃ――イブキさんがカゼから月夜をまもるよ~にイタかなんかもってよこあるくよ!」
「ウチのが背高いからムリじゃない? それに――」
「?」
月夜はじっとイブキを見つめた後に、
「そのちっこい身体じゃ強風で飛んでいちゃいそうだし」
軽そうなイブキの身体を見ながらそう呟いた。




