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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
457/4314

うるう。

 いつものバス停にて――


「ふ~ん……新発売の練乳イチゴかぁ~……」

 月夜が新しく販売される予定のコンビニスィ~ツの画像を見ながら飛ぶ屋久。


「ねぇ月夜」

 イブキがスマホでなにかを読みながら話しかけてくる。


「ん~?」


「うるうビョ~ってなに?」


「あれでしょ、時計と自転のズレを調整するために付け加える時間――あぁ、そういえば昨日の午前8時59分と9時の間に1秒追加されたらしね」


「あっ! そなんだ!! しまったな~」


「ん? なにが?」


「いや~だってガッコウのシギョ~が1びょ~おそくなるってコトでしょ? もう1びょ~ねとけばよかったな~って……」


「……いつも遅刻してるから1秒追加ぐらいじゃ、全然足りないぐらいだよイブキ」

 悲しげ表情でそう宣告する月夜だった。

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