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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
456/4322

なつやすみまえ。

 いつものバス停にて――


「も~すぐナッツヤスミ。ナッツヤスミ♪」

 イブキが上機嫌で調子の外れた歌を口ずさみながら、


「おまつりいって、うみいって――ナツのまものにであって、いちにちじゅ~オンラインゲ~ムしてたり、ナツイベのナンイドにヒメ~あげたり――」


「前半と後半で見事にアウトドアとインドアで分かれてるケド、両立すんの? その二つの生活」


「させるんだよっ!」

 と語気を強めて豪語するイブキ。


「あぁ~……昼間は海行ってみたいな?」


「ううん。おまつりはオンラインゲ~ムのイベントでタイテ~やってるし、ウミはナツイベでいってるコトになってるし」


「……って、全部インドアになるよ~な~……」


「ダイジョブ! サンカするコトにいみがあるんだよっ!!」


「使い方も意味も間違ってる気がする……まあ、でもついでに宿題も――」


「ナツヤスミにシュクダイなんてないよ……」

 プイっと横をむいて、そう呟くイブキだった。

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