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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
453/4313

めざまし。

 いつものバス停にて――


「おっそ~いィィ!!」

 毎度、悪びれなく遅刻してきたイブキに開口一番放った月夜の言葉。


「ごめんごめん。そんな『ぜかまし』のマネしながらおこんなくても……でも、クオリティはあたかかったよ!」

 そういいながら手を『b』のカタチにするイブキ。


「なにいってんのよっ! 全く……」

 怒りも徐々に収まり後半は呆れに変わる。


「――で、なんで遅刻したの?」


「いや~。それがめざましがね……」


「セットし忘れ?」


「ううん。なってたんだケド……オンリョ~になれちゃって」


「慣れちゃったのっ!?」

 まさかの回答に驚きの声を上げる月夜。


「なんかね~おとになれちゃってさ~」


「慣れるものなのかなぁ? あっ! そういえば、こんな目覚まし時計あるよ」

 そういって月夜はスマホを操作して、


「へェ~……ギジュツブがつくったやつねぇ~」

 時間になるとカ~テンを開けてくれる目覚ましとか難しい計算問題を解かないとアラ~ムがとまらない目覚ましなどが紹介されていた。


「でも、このむつかしいス~シキとかないとアラ~ムとまんないやつ、つかったらたぶんず~っとなりやまないよ」


「そこは解ける様にならろうよ……」

 これはまた遅刻するな~と予感した月夜だった。

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