わだい。
いつものバス停にて――
「「ねぇ――イブキ」月夜」
互いにスマホをイジりながら二人が全く同時に口を開き呼びかける。
「「やっぱりゲ~ムラ~メンす具よね?」」
そのまま気付かずに言葉を続けた、ために二人の会話が混ざり合う。
「ん?」
「うん?」
そこで、ようやく異変に気づき二人してスマホから視線を上げ互いに顔を見合わせる。
「「いまなんて?」」
と、再び異口同音に、
「えっと……イブキさんは『あたらしくでたゲ~ムハ~ドすごいよね?』」
「ウチは『やっぱりラ~メンの具でいらいない物なんてないよね?』」」
「「なにそのど~でもいいはなし」」
再び二人の声が重なる。
「こんどでたゲ~ムきスッゴイんだよっ! なんと11シュルイのカ~ドリッジソフトにタイオ~したフクゴ~きなんだよっ!!」
「ラ~メンの具ってさ~。その地方によって様々なんだケド、北海道味噌ラ~メンにはコ~ンとか博多トンコツには紅ショウガとか――他の地域の人では否定的な意見もでるけど、ウチは全面的に入ってればオ~ルオッケ~だと思うんだ!」
「「なにそれっ!? ぜっぜんっ!! ど~でもいい!!!」
再び声を重ならせ、仲が良いのか悪いのかわからない二人だった。




