たいぷ。
いつものバス停にて――
「――ねぇ、月夜」
イブキが野菜ジュ〜ス片手にスマホ画面を見ながら、隣で髪の端のクセを直してる月夜へと話しかける。
「もう! この時期はいっつも――ん? なにイブキ」
「月夜ってさ――イヌがた? ネコがた?」
「はぁ?」
質問の意味がわからず、そう返す月夜に、
「月夜は――みためはカンゼンにネコだよね! ツリめでツンデレで――「かんちがいしないでいねっ!」っていってそ〜なインショ〜」
「……生まれてこのかたそんな言葉、口にした事もないわよっ!」
「そうそう! そんなかんじ‼︎」
「はぁ〜……で、なんなの? 話しが見えないからソレ貸して」
と、イブキの持つスマホを指しながら、
「人懐こっくて無邪気な犬型とツンデレでマイペ〜スな猫型――男性の支持が高いのは――ふ〜ん……こ〜いう事ね」
「60パ〜セントがイブキさんのイヌがたシジなんだよっ!」
「へ? アンタ犬型じゃないでしょ?」
「うん? イブキさんイチズでケナゲだよ」
「でもマイペ〜スであんまり群れるの好きじゃないでしょ? やっぱし犬ってより猫じゃないの?」
「う〜ん……どっちなんだろ……?」
真剣に悩みだしたイブキに――
「いや、犬型で6割の男性が指示しても、イブキがモテるワケじゃないよ」
と、思ったが真剣に悩むイブキの姿に口を閉ざした。




