りめいク。
いつものバス停にて――
「ステ~キガストで『熟成ロ~スステ~キ』がク~ポン使用で九九九円か~……」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「月夜~」
「『熟成ロ~スステ~キ』がライスとパン、ス~プ付きで九九九円。五〇〇円ちかくお得になるか~……」
「月夜、月夜」
「この食べほ~だいってのはライスとパン、ス~プだけよね? 肉はダメよね?」
画像を見ながら、そんな事をいう月夜。
「月夜。それ3ニチでおわってるよぉ~」
画面を指しながら、そういうイブキ。
「奇面組復活? アンタなに読んでるの?」
月夜がそんな事を言ってくる。
「1980ネンにニンキだったマンガだよぉ~……ほんだなにも『コモンジョ』だよぉ~」
「一九八〇年……」
月夜の頭の中で明治時代の文明開化の絵が思い浮かぶ。
「たしかにさいきんはむかしのリメイクはおおいよねぇ~……スラムダンクやぬ~べ~はまだあたらし~ほうだったけど、80ねんだいのかぁ~……ひょ~げんとかいまふ~になってんのかなぁ~?」
「そもそも、ど~ゆ~やつなの? 奇面組って」
「ギャグまんがかなぁ~? ゴ~くんの『マイケルジャクソン』とかいまじゃ、ぜったいダメだとおもう……ワラトルマンはいまでもいけそぉ~」
「ぜんぜんわからないわ」
全くイメ~ジできない月夜だった。




