くマ。
いつものバス停にて――
「熊串焼か〜……」
月夜がなにかの串焼画像を見ながら、そんな声を洩らす。
「ケモノくさいってはなしだケドねぇ〜……」
「肉はやっぱり処理の問題よね。狩ってからすぐ解体できて、しかも慣れてて内臓を傷つけない人が手早かく、川なんか近くにああるところがいいケド、そんなところで仕留められるかな? って問題が」
「そもそも熊被害増えてるんだから、熊撃ち制度開始してもいいわよね〜……警察もバンバン撃っちゃえばいいじゃない」
「ほ〜てきにムリらしいよぉ〜。ケ〜サツがうてるのはきそくですっごいコ〜ソクされてて。きほんてきにはリョ〜ユ〜かいにきてってツ〜タツしてげんばふ〜さしかできないって」
「ケ〜サツがうつよぉ〜なぁ〜ジョ〜キョ〜はリョ〜ユ〜かいとれんらくがつかず、クマがヒトのまえでウデをふりあげて、あとふりおろすってジョ〜キョ〜のときぐらいかなぁ〜……」
「でもケ〜カンの38スペシャルだんじゃ、ほとんどコ〜カないかなぁ〜……50コ〜ケ〜のマグナムだってクマには、きやすめテ〜ドのコ〜カしかないのに……」
「38スペシャルだんみたいにカンツ〜りょくあげてケガをさせにくいダンガンじゃねぇ〜……」
「ぎゃくにこゆびをタンスにぶつけたテ〜ドのダメ〜ジでおこらせちゃうカノ〜セ〜のがたかいんだよねぇ〜」
「やじうまがいてケ〜カンがほ〜いしてたトコロでクマさんギャクジョ〜……あとはわかるでしょ?」
妙に熊の生態に詳しいイブキだった。




