ぎゅ~どんゆ~グ~。
いつものバス停にて――
「牛丼チェ〜ン三国志で吉野家が牛丼以外でヒットする?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「そっか〜……牛丼も一級品だケド、それ以外の道を進む事でさらに牛丼道を極ようとするこころみねっ!」
月夜が全力で間違った解釈をしながら、続きを読み進める。
「安くておいし〜、さらに早いというデフレの申し子のような存在の牛丼がインフル化で生まれかわろうとしているか〜……」
「吉野家の牛丼は二〇一三年で並盛り二八〇円で提供されていたが、現在では四九八円でまで上がっているか〜……まあ、安いのはイイ事だケドど〜……店員さんの給料が安いのは問題よね〜」
「牛丼店の店員さんは公務員にして税金で給料を補填してもいいと思うぐらいなのに」
月夜がそんな無茶を口にする。
「およそ一〇年で一,八倍にまで価格があがったか~……日本が順調に成長していって。賃金もあがっていけば問題ないのよね~……社会保障費とかなんちゃら税、かんちゃら税、うんちゃら保険、ほんちゃら保険とか引かれるの多いのよ! 牛丼屋の店員の給料は全部、課税なし! 住民税免除、所得税免除、消費税ぐらい払うぐらいでちょうどいいのよっ!」
「めっちゃギュ~ドンて~いんさんにやさしいクニになるねぇ~」
隣でそういうイブキだった。




