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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
429/4319

ゆかた。

いつものバス停にて――


「ゆかたかぁ〜」

イブキが今年、流行りそうな浴衣の柄を物色しながら呟く。


「ねぇねぇ――」

イブキはスマホアプリの単語帳機能を使ってた月夜に話しかける。


「ん〜?」

と、気の無い返事をする。


「月夜はさ〜ことし、どんなゆかたきる?」


「浴衣?」


「うん! きるでしょ? ひとなつにいっかいぐらい」


「ウチ、浴衣もってないから。着付けもめんどいし、髪を結わないといけないでしょ?」


「え〜! でもユカタいいじゃん! カワイイのきよ〜よ」


「う〜ん……でも……」

と、なにか言い出しにくそうに、


「浴衣とかってし、下着つけないんでしょ?」

顔を真っ赤にさせ声を潜めて、


「それオトコのヒトのゲンソ〜」

珍しくイブキがあきれながら言った。


最近は着物、浴衣専用の下着があります。

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