しょくぶツ。
いつものバス停にて――
「バ〜キンに復活してほし〜というバ〜ガ〜?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「いまで十分だと思うケド……過去にあったおいし〜バ〜ガ〜か〜……」
そんな事を言いながら、昨日食べたバ〜ガ〜を思い出す。
「復活か〜……あるのかしら?」
「そこにプラントベ〜スのワッパ〜ってかいてあるよぉ〜」
月夜のスマホ画面を指すイブキ。
「あの葉っぱからつくったパティだっけ?」
「ハッパとゆ〜かぁ〜……まあ、ショクブツだねぇ〜」
「そもそもショクブツのパティって……」
月夜が雑草をミキサ〜でぺ〜すとにしたあと固めた、緑色の物体をイメ〜ジしながら、
「バ〜キンはビ〜フパティを一番おいし〜焼きかたをして、一番おいしくたべるところよっ!」
「葉っぱが食べたいなら、サラダバ〜あるところにいけばいいのよっ!」
「バ〜キンは牛好きが肉好きが牛肉をハンバ〜ガ〜という存在にして至高の進化を遂げた事を確認する場所よっ!」
「そんなトコロなのっ⁉︎」
「一時期売ってたケド、すぐになくなちゃったじゃない! その結果が全てを物語ってるわっ!」
「タイやインドでニンキだし、だからニホンでもふっかつしてほし〜ってコトじゃないのかなぁ〜?」
「バ〜キンで売っちゃダメ! ど〜してもってゆ〜なら『草王』とか『サラダキング』とか別形態にして売るならあり」
変なこだわりがある月夜だった。